五島列島福江島 ぷらっと農園
農家さん紹介 ~長崎県福江島~
ぷらっと農園:坂本勝さん
長崎の五島列島の一つ、福江島で有機野菜を育てる坂本さんを訪ねました。
群馬で20年間農業を営んだ後、福江島で宿泊と農業体験、オーガニックカフェ&ショップ「ねこたま」をご夫婦で運営されています。元々、奥様が長崎出身だったこと、お知り合いの方からのご縁が五島にあったことなどで移住されたそうです。
島内では無農薬にこだわる消費者はほとんどおらず、なかなか理解されないという状況の中、「農」とは日々のあり方、季節の移ろいのもと緑を育み糧を得る、そんなシンプルな暮らし方を体験してもらい、この暮らしの喜びを分かち合いたいとの思いから宿とカフェを作られました。
「ねこたま」という宿の名の通り、ショップには人懐っこい猫ちゃんたちがいて、近所の子供たちも毎日会いに集まってくるようです。
楽しみにしていた農業体験は、軽トラの荷台に乗ってスタート。細い山道をガタガタ行くと、途中急に止まっては絶景ポイントや防空壕の跡などのガイド付き。こんな所に?というような山道で止まり、案内されたのは小川の流れる自然豊かな畑。元々荒地だった土地をご自身で開墾されたそうです。この川の水を畑にまいたり、自らの喉も潤しているとか。私たちも川に口をつけてそんな体験もワイルドにしてきました。
収穫した野菜はこの川でいつも洗っているとのことで、それも体験させて頂きました。

長崎県五島列島福江島
ぷらっと農園
今はさらにこの自然豊かな畑の片隅に小屋を作って住もうという計画中とのこと。
冒険心たっぷりで何でも実践してしまう坂本さんの新たな計画がとても楽しみです。
島の大自然の中、軽トラの荷台でスリル満点なドライブ、小川での癒し、坂本さんの夢あふれるお話に一緒に行った子どもたちも大興奮。薪で沸かしたお風呂も体の芯から温まり、最高でした!もちろん、収穫したお野菜をその場で調理して食べられるスタイルもこの上ない贅沢!
台風の多い地域で影響を受けることも少なからず。イノシシの被害に遭うことも。
それでも生産者の思いが作物を美味しくする、と自然に寄り添いながら坂本さんならではの野菜を作り続けています。
今はふるさと納税の返礼品として島外への出荷がメインだそうですが、今後は島内のファンも増え、島の農業のあり方も変えていくのでは、と期待しています!

生まれも育ちも江戸川区。幼い頃から食べることが大好き。
15年間の保育士経験を通して「食べることは生きること」を実感。
”生きる”ことに寄り添いながら、自らも”食”を中心に生きていく中、「食」を通して人がつながる場を作りたい、と思うように。
農薬、化学肥料不使用で栽培された野菜のうち、規格外や余剰など訳ありで行き場のなかったもの=「でこぼこ野菜」を買い取り、自分も家族も農家さんも土壌も地球もみんな元気になるシステム作りをしたいと起業。
でこぼこ野菜の通信販売や、飲食店さんとコラボしイベントなどを行う。
